筑後広域公園概要

01 筑後広域公園のあらまし

九州新幹線「筑後船小屋駅」を中心に東西約4㌔にわたって都市計画決定された県営「筑後広域公園」の総面積は、大濠公園の約5倍の広さとなる192・6㌶(筑後市側=119・5㌶、みやま市側=73・1㌶)で、完成すれば県内で最も広い県営公園となります。

矢部川や中ノ島の豊かな自然環境を包み込むように整備される公園は「豊かさを体感できる公園」をメインテーマに「自然」「文化」「生活」「健康」「交流」を基本理念としています。

02 筑後広域公園のはじまり

県営「筑後広域公園」の整備計画がスタートしたのは、平成元年度のことでした。 県内には当時、8カ所の県営公園がありましたが、 県内4地域のうち、筑後地域には県営公園がありませんでした。

県では「筑後広域地方生活圏広域公園基礎調査」を実施。 その結果筑後地域は、ほかの地域と比べ公園やレクリエーション施設の整備が不十分であることなどが指摘され、 筑後地域に広域公園を整備する必要性が明らかにされました。 調査では、候補地として筑後地域全体から整備に適した23カ所を選出後、多くの人が容易に利用できることなどを考慮し、候補地として9カ所に絞り込まれました。

この調査をもとに、翌年度にはより具体的な「筑後広域地方生活圏 広域公園基本計画調査」が行われ、 9カ所の候補地を「山地」、「平地」、「河川」の3タイプに分類。 それぞれのタイプごとに広域公園の基本構想案を策定するとともに、筑後地域を構成する久留米、八女・筑後、有明の3つの広域市町村圏の現状が分析されました。

そして平成3年度には「筑後広域公園選定委員会」が組織され、9カ所の候補地が比較・検討されました。 その結果、筑後地域らしい広がりのある田園風景を表現できる場所であること、多様で良好な自然環境を保つことができる場所であること、利用者にとって利便性が高い場所であることなどが高く評価され、筑後市と瀬高町(現みやま市)にまたがる矢部川(船小屋温泉周辺)一帯が、県内で9番目の広域公園の整備地区に選定されました。

03 筑後広域公園の沿革

平成元年度

広域公園基礎調査を実施

平成2年度

地域公園基本計画調査を実施

平成3年度

  • 筑後広域公園選定委員会が組織
  • 矢部川流域一帯が広域公園の整備地区に選定

平成7年度

  • 都市計画決定・整備事業着手

平成17年

7月21日 スポーツゾーンの一部供用開始

平成18年

5月27日 スポーツゾーンに体育館が完成

平成19年

10月 中ノ島公園が筑後広域公園に編入

平成23年

  • 3月 九州新幹線開通に伴い駅前広場が供用開始
  • エントランス広場が供用開始
  • 10月 広さは60万㎡を超えました

令和2年10月

フィットネスエリアの一部供用開始(人工芝球技場、スケートボード場)

04 文化体験

平成23年3月12日に開業した全国初公園内の駅、九州新幹線筑後船小屋駅は公園のほぼ中央に位置しています。公園内の駅舎は公園と一体となり圏域の活動拠点となるよう整備されました。

平成25年度には駅前に芸術文化交流施設が開館し、芸術文化を通した交流や情報発信の活動拠点となります。 館内には筑後地域らしい自然や伝統文化などを体験できる各設備が構想されています。

05 交流

船小屋温泉に隣接し、公園のほぼ中央に位置するエリアは、公園全体のメインエントランスとして機能し野外ステージ、芝生広場、バーベキュー広場で様々なイベントが企画可能です。

訪れる人々の交流を醸成する空間として構想されています。

06 環境保全・体験学習

公園東側の矢部川沿いに広がるエリアは、国の天然記念物に指定されている大クス林や源氏ボタルなど、筑後地域の大切な自然遺産を将来にわたり大切に保全しています。子どもから大人まで、自然とふれあいながら学ぶことができる区域として構想されています。

07 スポーツと健康促進

公園西側に位置するエリアは、緑豊かな環境のもと、訪れる人たちがのびのびと運動を楽しみ、ウォーキングや散策など、様々な健康づくりを行うことができる区域です。

ゾーンを構成する4つのエリアのうち「多目的スポーツエリア」「屋内スポーツエリア」「軽スポーツエリア」 「フィットネスエリア」 の4つのエリアはすでに供用開始され、多目的運動場やテニスコート、多目的広場、屋内体育館、ゲートボールコートがあり、令和2年10月より人工芝の球技場とスケートボード場が供用開始されました。